歯周病ってなんなの?
こんにちは!
岡山市東区 西大寺駅前の歯科医院 鶴山歯科クリニック西大寺の院長 皆木です。
歯科医師となって8年目です。
むし歯治療や歯周病治療、入れ歯治療などの一般歯科治療からインプラント治療や矯正治療などのアドバンスな治療まで様々な治療を経験してきました。
今後も地域の皆さんに最良の医療サービスが届けられるように精進して参ります!!
さて、今回は「歯周病」についてです!
みなさんは「歯周病」をご存知でしょうか?
「歯周病という言葉はよく聞くけど、どんなものかはよくわかっていない…」
「今は特にどこも痛くないし、私は歯周病ではないと思う」
このようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
実は、、、
日本人の歯を失う原因で最も多いのは「歯周病」(37%)となっており、歯周病を患っているのは15〜24歳が約20% 、25〜34歳で約30% 、35〜44歳で約40%、 45〜54歳では50%、そして55歳以上では55〜60%という割合になっています。
それだけ歯周病という病気は身近で、誰でも発症する可能性があるということです!
歯周病の原因
歯周病とは文字通り、歯の周りの病気です!!
磨き残しの中の歯周病原細菌によって引き起こされる感染症で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)に炎症が起こり、さらに進行すると歯を支えている骨が溶けてしまう病気です。
歯と歯茎の境目(歯肉溝)の清掃が行き届かないと、そこに歯垢(プラーク)が停滞し炎症を起こし、歯肉が赤くなったり、腫れたりします。
なかなか自覚症状が出てくることが少ないため、気づかないうちに進行すると、歯を支えている骨が溶けてしまい歯が大きく揺れ始め、場合によっては歯を抜かなければならなくなってしまいます。
歯周病の検査
歯周病の検査の主要なものの1つに「歯周ポケット検査」があります!
健康な歯ぐきでは、歯肉溝(歯と歯茎の間にある隙間、溝)の深さは2〜3mm程度ですが、この“ミゾ”にプラーク(歯垢)がたまり、プラーク中の細菌により歯茎が炎症を起こし腫れていき、“ミゾ”が深くなります。 これを「歯周ポケット」といいます。 進行すると歯肉が破壊され、歯周ポケットはより深くなり歯周病となります。
<歯肉炎>
歯の表面にプラークが残っていると歯茎に炎症が起き、ポケットが 4〜5mmほどの深さになります。
<歯周病>
プラークが固まり歯石になると、そこに棲みつく細菌の影響で歯根を支えている骨が溶け始め(悪い細菌の塊から遠ざかろうと生体の防御反応によって骨が吸収)、5mm以上の深い歯周ポケットになっていきます。
歯周ポケット検査は、その歯周病の進行具合を調べる役割を担っています!
歯周病の治療
歯周病の根本的な原因は「プラーク(歯垢)」で、プラークは毎日の歯磨き等の「ホームケア」で取り除く事が可能なのです!
ですが、実際には歯磨きの仕方が間違っていたりして完全に取り除けていないことが多く、プラークは時間が経てば歯磨きでは取り除くことができない『歯石』になり、歯石は歯周病菌の格好のすみかとなるため早めに取り除かなければ知らないうちにドンドン歯周病が進行してしまいます。
また歯周病になってしまうと歯周ポケットが深くなり、奥深いところに溜まったプラークや歯石は歯磨きでは取り除く事が難しくなるため、日常のホームケアだけでは症状の改善が難しくなってしまいます。
そこでこれらの歯石やプラークを歯医者で除去してもらい、再び付着しにくくする治療法がスケーリング&ルートプレーニングといいます。
歯磨きでは取り除けない歯石はもちろん、取り除けていないプラークを歯医者で除去することによって炎症が収まっていき、歯周ポケットの深さも浅くなりますので歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できるのです。
しかしプラークは食事をすれば歯や歯の周りに必ず付着しますので、スケーリング&ルートプレーニング後でも毎日のホームケアで除去していく必要があります。歯周病治療は歯医者にまかせっきりにするのではなく、患者様自らも積極的に治療に参加することがとても大切です!
歯周病の症状
歯周病原性細菌の歯周ポケット内への侵入にともない、それを排除しようとする体の免疫反応により様々な症状が現れます。
* 歯茎の色が赤く、腫れているところもある
* 歯磨きのときに歯茎から出血することがある
* 口臭が気になる
* 物をかむと歯が浮いたような感じがある
など、多くの自覚症状がみられますが、虫歯のように痛みやしみるといった症状をともなうことが少ないため病気を見落としてしまうことも多いです。
少しでも気になる方は当院までお越しいただき、検査を受けていただければ、より詳しいご説明ができるかと思います!
初めてご来院の患者様も、2回目以降の患者様もお電話やHPからご予約を受け付けております。
ご連絡お待ちしております!