仕上げ磨きはいつまで必要? 〜西大寺駅前の歯科医院・鶴山歯科クリニック西大寺〜
皆さんこんにちは!
岡山市東区 西大寺駅前の歯科医院 鶴山歯科クリニック西大寺 衛生士の永山です。
仕上げ磨きは、子どもの歯を健康に保つために欠かせない習慣ですが、「いつまで続けるべきか?」と悩む親御さんも多いのではないでしょうか。
結論としては、理想は12歳ごろ(小学校卒業まで)です。
しかし、年齢によって磨き方の工夫が必要であり、やめるタイミングも個人差があります。本記事では、年齢別の仕上げ磨きのポイントと、やめどきのサインについて詳しく解説します。
目次
- 仕上げ磨きが必要な理由
- 年齢別・仕上げ磨きのポイント
- 仕上げ磨きをやめるタイミングはいつ?
- 仕上げ磨きを嫌がる子どもへの対処法
- まとめ:仕上げ磨きを卒業するためにできること
1. 仕上げ磨きが必要な理由
仕上げ磨きは、子どもが自分でしっかり歯を磨けるようになるまで、大人がサポートする大切な習慣です。特に以下の理由から、仕上げ磨きは必要不可欠です。
① 子どもは歯磨きが上手にできない
子どもは手先の器用さが未発達で、自分では歯の奥や歯と歯の間までしっかり磨くのが難しいです。そのため、仕上げ磨きをしないと、磨き残しが多くなり、虫歯のリスクが高くなります。
② 乳歯や生えたばかりの永久歯は虫歯になりやすい
乳歯や生えたばかりの永久歯は、エナメル質が薄く、虫歯になりやすい特徴があります。仕上げ磨きをすることで、虫歯を防ぎ、健康な歯を守ることができます。
③ 正しい歯磨き習慣を身につける
仕上げ磨きを続けることで、子どもが正しい歯磨きの方法を学び、将来自分でしっかり磨けるようになります。また、親子のスキンシップの時間にもなります。
2. 年齢別・仕上げ磨きのポイント
仕上げ磨きは、子どもの成長に合わせて方法を変えていくことが大切です。以下に、年齢別の仕上げ磨きのポイントを紹介します。
① 0〜2歳(歯が生え始めたらスタート!)
- 仕上げ磨きは毎日1回(夜寝る前)
- ガーゼやシリコン歯ブラシを使う
- 歯が生えてきたら、小さめの歯ブラシでやさしく磨く
- 仕上げ磨きに慣れさせるため、遊び感覚で行う
② 3〜6歳(乳歯が生えそろう時期)
- 仕上げ磨きは1日1回(夜)
- 奥歯のかみ合わせや歯と歯の間をしっかり磨く
- フッ素入りの歯磨き粉を使用
- 子どもに「自分で磨く→仕上げ磨き」の流れを習慣化
③ 6〜9歳(永久歯が生え始める時期)
- 仕上げ磨きは続けるが、子どもが自分で磨く時間を増やす
- 特に生えたばかりの永久歯をしっかり磨く
- デンタルフロスを活用
- 歯磨きチェックを行いながら、少しずつ自分で磨く習慣をつける
④ 10〜12歳(仕上げ磨き卒業に向けて)
- 子どもが正しく磨けるかチェックをする
- 奥歯や歯の裏など、磨き残しやすい部分を確認
- 仕上げ磨きの頻度を減らし、最終的には卒業へ
3. 仕上げ磨きをやめるタイミングはいつ?
仕上げ磨きを卒業する時期は、子どもによって異なりますが、以下のポイントが目安になります。
① 正しく歯を磨けるようになったか
- 鏡を見ながら歯磨きができる
- すべての歯をバランスよく磨ける
- デンタルフロスを使える
② 磨き残しが少なくなったか
- 歯垢染色液を使ってチェックし、磨き残しがほとんどない
- 歯科検診で「歯磨きが上手」と言われる
③ 子どもが自分で磨く意識を持っているか
- 仕上げ磨きなしでも、丁寧に磨こうとする
- 歯磨きが習慣化している
4. 仕上げ磨きを嫌がる子どもへの対処法
仕上げ磨きを嫌がる子どもも多いですが、工夫次第でスムーズに続けることができます。
① 歯磨きを楽しい時間にする
- お気に入りの歯ブラシを使う
- 歯磨きの歌やアプリを活用する
- ごほうびシールなどを使ってモチベーションを上げる
② 姿勢や方法を工夫する
- 横抱きやひざの上に寝かせる
- 鏡を見せながら、どこを磨いているか説明する
- 痛くないように優しく磨く
③ 仕上げ磨きの時間を短くする
- だらだら磨くと嫌がるので、1〜2分でサッと終わらせる
- 「○○まで数えたら終わり!」など、終わりが見えるようにする
仕上げ磨きは、小学校卒業(12歳頃)まで続けるのが理想ですが、子どもの成長に合わせて適切なタイミングでやめることが大切です。
仕上げ磨きの最終目標は、「子どもが自分で正しく歯を磨けるようになること」です。
やめるタイミングを見極めながら、「歯磨きチェックをする」「正しい歯磨きを教える」といったサポートを続けることが重要です。子どもの歯を健康に保つために、親子で楽しみながら歯磨き習慣を作っていきましょう!