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顎関節症とは?〜岡山市東区の歯科医院・鶴山歯科クリニック西大寺〜

 

 

皆さんこんにちは!

岡山市東区 西大寺駅前の歯科医院 鶴山歯科クリニック西大寺の院長 皆木です。

私は歯科医師としては10年目になります。

歯学部を卒業してから現在に至るまで保険ベースの治療はもちろん、矯正治療やインプラント治療、審美治療など専門性の高い治療も多く行ってきました。

 

 

日常生活の中で、「口を開けるとカクカク音がする」「噛むと顎に痛みがある」「お口が開きにくい」ということはないでしょうか?

 

それはひょっとすると『顎関節症』という病気かもしれません!

 

顎関節症は、顎の痛みや違和感、口を開けるときのクリック音など、日常生活に影響を与える症状を伴う疾患です。

この症状を放置すると、食事や会話に支障をきたすことがあります。

 

今回は、顎関節症の原因や症状、適切な治療法について詳しくお話します。また、予防方法についても触れていますので、顎の健康を保つための参考にしてください!

 


目次

  1. 顎関節症とは?そのメカニズムを理解する
  2. 顎関節症の主な原因
  3. 症状が引き起こす日常生活への影響
  4. 顎関節症の治療法とセルフケア
  5. 顎関節症を予防するための習慣

 

 

1. 顎関節症とは?そのメカニズムを理解する

顎関節症とは、顎の関節やその周辺の筋肉に異常が生じ、痛みや不快感が現れる疾患の総称です。

● 顎関節の仕組み

顎関節は、耳のすぐ前に位置し、下顎と頭蓋骨をつなぐ関節です。この関節と周囲の筋肉が正常に働くことで、口をスムーズに開閉することができます。

● 顎関節症の分類

顎関節症は以下の3つに分類されます:

  • 筋障害型:顎周囲の筋肉の緊張や炎症によるもの。
  • 関節障害型:関節内の円板(軟骨)のずれや損傷が原因。
  • 変形性関節症型:加齢や過剰な負荷による関節の変形。

 


 

2. 顎関節症の主な原因

顎関節症の原因は多岐にわたります。以下に代表的なものを挙げます。

● ストレス

ストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりが生じ、顎に負担をかけることがあります。

● 不良姿勢

スマートフォンやパソコンを使う際の前傾姿勢や、片側だけで噛む癖が顎関節に負荷を与えます。

● 噛み合わせの不良

歯の噛み合わせが悪いと、顎の関節や筋肉に過剰な負担がかかることがあります。

● 外傷

顎への強い衝撃やケガが、関節や筋肉の問題を引き起こすことがあります。

 


 

3. 症状が引き起こす日常生活への影響

顎関節症の症状は、日常生活にさまざまな形で影響を及ぼします。

● 顎の痛みやこわばり

顎を動かす際の痛みや、口を開けにくい状態が続くと、食事や会話が困難になります。

● クリック音やポッピング音

口を開閉する際に「カチカチ」「ポキポキ」と音が鳴るのは、関節内の異常を示す可能性があります。

● 頭痛や肩こり

顎の緊張が頭部や肩、首の筋肉に影響を与え、慢性的な痛みやこりを引き起こします。

● 睡眠への影響

歯ぎしりや顎の痛みは、睡眠の質を低下させ、疲労感が増す原因となります。

 


 

4. 顎関節症の治療法とセルフケア

顎関節症の治療には、専門的な治療とセルフケアの両方が重要です。

● 専門的な治療

  1. スプリント療法
    専用のマウスピースを装着して、歯ぎしりや食いしばりを防ぎます。

  2. 理学療法
    ストレッチやマッサージなどで、顎の筋肉をリラックスさせます。

  3. 薬物療法
    痛みや炎症を和らげるために、鎮痛薬や筋弛緩薬が処方されることがあります。

  4. 矯正治療
    噛み合わせの問題がある場合は、歯列矯正が行われることがあります。

● セルフケア

  1. 温湿布
    顎周囲に温湿布をあてることで、筋肉の緊張をほぐします。

  2. ストレッチ
    口をゆっくり開閉したり、顎を左右に動かす運動を行います。

  3. ストレス管理
    リラクゼーション法や趣味を通じて、ストレスを軽減することが重要です。

  4. 硬いものを避ける
    硬い食べ物を避け、顎に負担をかけない食事を心がけましょう。

 


 

5. 顎関節症を予防するための習慣

顎関節症を予防するには、日常生活での注意が必要です。

● 正しい姿勢を保つ

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用時には、姿勢を意識しましょう。

● 偏った噛み癖を直す

片側だけで噛む癖がある場合は、意識的に両側で噛むように心がけましょう。

● 定期的な歯科検診

噛み合わせや歯ぎしりの早期発見のため、定期的に歯科検診を受けることが重要です。

● ストレスを溜めない

リラックスする時間を設け、ストレスを適切に管理しましょう。

 


 

 

顎関節症は、顎の痛みや不快感だけでなく、日常生活や全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。原因はストレスや不良姿勢、噛み合わせの問題など多岐にわたりますが、適切な治療とセルフケアで改善が期待できます。

 

予防には、正しい姿勢やバランスの取れた生活習慣、定期的な歯科検診が欠かせません。顎に違和感や痛みを感じた場合は、早めに専門家に相談し、適切な対処を行いましょう。健康な顎を保ち、快適な毎日を過ごすために、日々のケアを大切にしてください!

 

最後まで閲覧いただきありがとうございました!!