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失った歯を放置するとどうなる?〜西大寺駅前の歯科医院・鶴山歯科クリニック西大寺〜

 

 

 

皆さんこんにちは!

岡山市東区 西大寺駅前の歯科医院 鶴山歯科クリニック西大寺 院長皆木です。

私は歯科医師としては10年目になります。

歯学部を卒業してから現在に至るまで保険ベースの治療はもちろん、矯正治療やインプラント治療、審美治療など専門性の高い治療も多く行ってきました!

 

 

重症な虫歯や歯周病で歯を失ってしまったらどうしたら良いかご存知でしょうか?!

 

前歯など人から見える部分だとなんとかしなければ!と考えると思いますが、奥歯や人から見えない歯を失ったとき、そのまま放置してしまう人も少なくありません。

しかし、失った歯をそのままにしておくと、口腔内だけでなく全身の健康にも深刻な影響を与える可能性があります。

 

今回は、歯を失ったまま放置することで起こり得るリスクやそのメカニズム、さらには予防策について詳しくお話します!

 

 


 

目次

  1. 歯を失う原因とは?
  2. 失った歯を放置すると起こるリスク
  3. 全身への影響について
  4. 歯を補うための治療方法
  5. 歯を失わないための予防策

 


 

1. 歯を失う原因とは?

まず、歯を失う主な原因について理解することが重要です。

● 虫歯

重度の虫歯は歯を大きく損傷し、最終的には抜歯が必要になることがあります。

● 歯周病

歯を支える骨や組織が破壊されることで、歯が抜け落ちる原因となります。特に中高年に多いのがこのケースです。

● 外傷

スポーツや事故などによる衝撃で歯を失うこともあります。

 


 

2. 失った歯を放置すると起こるリスク

歯が一本でも失われると、さまざまな問題が連鎖的に発生します。

 

● 咬み合わせの乱れ

失った歯の隣や対向する歯が動き始め、咬み合わせが乱れることで、食事や発音に影響が出ることがあります。

● 骨吸収(歯槽骨の減少)

歯が抜けた部分の骨が使われなくなることで、歯槽骨が減少してしまいます。これにより、顔の輪郭が変化し、老けた印象を与えることもあります。

● 残った歯への負担増加

歯を失うことで、残った歯に過剰な力がかかり、他の歯も損傷しやすくなります。

● 虫歯や歯周病のリスク増加

咬み合わせの乱れや清掃が難しくなることで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。

 


 

3. 全身への影響について

失った歯を放置することは、口腔内だけでなく全身の健康にも影響を与えます。

● 栄養バランスの悪化

咀嚼力が低下すると、食べ物を十分に噛むことができず、栄養吸収が悪くなります。これにより、体全体の健康状態が悪化する可能性があります。

● 認知機能への影響

咀嚼が減少することで、脳への刺激が減り、認知機能が低下するリスクがあるとされています。

● 姿勢や身体のバランスの崩れ

咬み合わせの乱れは、顎の位置に影響を与え、肩こりや頭痛、姿勢の悪化につながることがあります。

 


 

4. 歯を補うための治療方法

失った歯を補うためには、いくつかの治療方法があります。

 

 

● インプラント

人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。自然な咬み心地が得られ、長期間使用できます。

● ブリッジ

失った歯の両隣の歯を支えとして、人工の歯を取り付ける方法です。ただし、隣接する歯に負担がかかる場合があります。

● 入れ歯

部分入れ歯や総入れ歯によって失った歯を補う方法です。定期的な調整が必要ですが、多くの人に対応可能な治療法です。

● 自家歯牙移植

様々な条件はありますが、親知らずなどを移植して、失った歯を補う方法も選択肢の一つです。

 


 

5. 歯を失わないための予防策

失った歯を補う治療も大切ですが、そもそも歯を失わないための予防が最優先です。

 

● 毎日の正しい歯磨き

フッ素入りの歯磨き粉を使用し、適切な歯磨き方法を実践しましょう。

● 定期的な歯科検診

虫歯や歯周病の早期発見・治療のため、6ヶ月ごとの検診を受けることを推奨します。

● バランスの取れた食事

カルシウムやビタミンDを含む食品を積極的に摂取し、歯や骨の健康を維持しましょう。

● 禁煙

タバコは歯周病の進行を早める原因となります。禁煙することでリスクを減らしましょう。

● ストレス管理

ストレスが原因で歯ぎしりや食いしばりが起こる場合があります。リラックスする習慣を取り入れましょう。

 


 

 

歯を失ったまま放置すると、口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。咬み合わせの乱れや骨吸収、さらには栄養バランスの悪化や認知機能の低下といった問題を防ぐためにも、適切な治療を受けることが大切です。

 

また、日常生活での予防策を取り入れ、健康な歯を守ることが最善の方法です。歯は一生使う大切な器官ですので、失った場合でも放置せず、早めに歯科医師に相談して適切なケアを受けましょう。健康な歯を維持し、快適な生活を送りましょう!