その頭痛・肩こりの原因はお口の中かも!!〜西大寺駅前の歯科医院・鶴山歯科クリニック〜
こんにちは!
岡山市東区 西大寺駅前の歯科医院 鶴山歯科クリニック西大寺の院長 皆木です。
私は歯科医師としては9年目になります。
歯学部を卒業してから現在に至るまで、保険ベースの治療はもちろん、矯正治療やインプラント治療、審美治療など専門性の高い治療も多く行ってきました。
みなさんは原因不明の体調不良や、肩こり、首こり、頭痛などで悩んでいませんか?
もしかすると、その原因は無意識に行なっている「歯ぎしり・食いしばり」にあるかもしれません!
また、放置すると歯や顎に深刻なダメージを与える可能性があります。
今回は歯ぎしりや食いしばりが起こる原因と、それが健康に与える影響、そしてその対策について詳しく解説します。自分の健康を守るため、適切な治療と予防策を講じることが大切です。
目次
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歯ぎしり・食いしばりとは?
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歯ぎしり・食いしばりの原因
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歯ぎしり・食いしばりがもたらす影響
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歯ぎしり・食いしばりへの対策
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予防と早期発見の重要性
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歯ぎしり・食いしばりとは?
1-1. 歯ぎしり(ブラキシズム)とは?
歯ぎしりとは、睡眠中や無意識のうちに上下の歯を強くこすり合わせる習慣のことを指します。医学的には「ブラキシズム」と呼ばれ、特に夜間に多く見られることが特徴です。本人が自覚していない場合が多く、朝起きたときに顎の痛みや疲れを感じることで気付くことがあります。
1-2. 食いしばりとは?
食いしばりは、歯ぎしりと似ていますが、主に歯を強く噛み合わせる動作を指します。これも無意識のうちに行われ、日中のストレスや緊張によって引き起こされることが多いです。長時間にわたる食いしばりは、歯や顎、さらには首や肩に負担をかけ、慢性的な疲労感や痛みを引き起こします。
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歯ぎしり・食いしばりの原因
歯ぎしりや食いしばりの原因は多岐にわたります。ここでは、主な原因をいくつか紹介します。
2-1. ストレスや精神的な負担
日常生活でのストレスや緊張が、歯ぎしりや食いしばりを引き起こす大きな要因の一つです。仕事や人間関係、試験など、精神的な負担が増すと、無意識のうちに顎の筋肉が緊張し、歯を強く噛み合わせることが多くなります。特に、就寝中は脳がリラックスできず、無意識に歯ぎしりをしてしまうことがあります。
2-2. 噛み合わせの問題
歯の噛み合わせが悪い場合、顎や筋肉に余計な負担がかかるため、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなります。歯並びや歯の高さに不均衡があると、特定の歯に過剰な力がかかり、これが歯ぎしりの誘因となることがあります。
2-3. 睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害がある場合、呼吸が途絶えることで身体が緊張し、歯ぎしりが起こることがあります。特に、質の良い睡眠が取れていない人は、睡眠中に身体がリラックスできず、歯ぎしりや食いしばりをするリスクが高まります。
2-4. 生活習慣や食事の影響
カフェインやアルコールの過剰摂取も歯ぎしりの原因となることがあります。これらの刺激物は神経を興奮させ、無意識の筋肉の緊張を引き起こします。また、日中の生活習慣が乱れていると、夜間にリラックスできず、歯ぎしりのリスクが増加します。
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歯ぎしり・食いしばりがもたらす影響
歯ぎしりや食いしばりを放置していると、歯や顎、全身に悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、具体的な影響について解説します。
3-1. 歯の損傷
歯ぎしりや食いしばりによって歯に強い力がかかると、歯の表面が摩耗し、エナメル質が削られてしまいます。これにより、歯がしみやすくなったり、ひどい場合には歯が割れたり、欠けたりすることがあります。また、詰め物や被せ物が取れやすくなることもあります。
3-2. 顎関節症の発症
歯ぎしりや食いしばりが原因で、顎の関節や筋肉に過度の負担がかかると、「顎関節症」を引き起こすことがあります。顎関節症になると、顎が痛んだり、口を開けるときに音が鳴ったり、さらには開けづらくなることもあります。
3-3. 頭痛や肩こり
歯ぎしりや食いしばりは、顎だけでなく、首や肩、頭の筋肉にも影響を及ぼします。そのため、無意識に歯を強く噛みしめていると、筋肉が緊張し、頭痛や肩こりを引き起こすことがよくあります。慢性的な疲労感もこれに伴って感じられることがあります。
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歯ぎしり・食いしばりへの対策
歯ぎしりや食いしばりを改善するためには、いくつかの対策が有効です。ここでは、すぐに始められる具体的な対策を紹介します。
4-1. マウスピースの使用
歯ぎしりや食いしばりがある方に対して、最も効果的な対策の一つが「マウスピース」の使用です。寝ている間にマウスピースを装着することで、歯が直接こすれ合うのを防ぎ、歯や顎にかかる負担を軽減できます。歯科医院で個人の歯に合わせたマウスピースを作ることができ、効果的に保護できます。
4-2. ストレスマネジメント
歯ぎしりや食いしばりがストレスによるものならば、ストレスを軽減することが重要です。リラクゼーション法や深呼吸、趣味の時間を持つなど、日常生活の中でリラックスできる時間を設けることが効果的です。また、運動や適切な睡眠もストレスを和らげる助けになります。
4-3. 正しい姿勢の維持
普段の姿勢にも注意が必要です。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で猫背になったり、首や肩が緊張すると、顎や首に負担がかかり、歯ぎしりや食いしばりが悪化することがあります。日常生活の中で姿勢を意識し、定期的にストレッチを行うことが大切です。
4-4. 睡眠の質を改善
歯ぎしりは、睡眠の質と密接に関連しています。リラックスできる環境を整え、質の良い睡眠を確保することで、歯ぎしりを減らすことが期待できます。寝る前のスマホやカフェインの摂取を控え、規則正しい生活リズムを作ることが効果的です。
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予防と早期発見の重要性
歯ぎしりや食いしばりは、早期に対策を講じることで、歯や顎へのダメージを最小限に抑えることができます。特に、無意識のうちに起こっていることが多いため、家族に指摘されたり、朝起きたときに顎が痛いと感じたら、早めに歯科医に相談することが重要です。
5-1. 定期検診の受診
歯ぎしりや食いしばりのサインが見られたら、早めに歯科医院で相談することをおすすめします!
歯科医師が顎や歯の状態をチェックし、適切な治療法を提案いたします。特に、マウスピースが必要かどうかの判断や、その他の対策も専門的な視点からアドバイスいたしますので、定期的な検診がおすすめです。
歯ぎしりや食いしばりは、日常生活のストレスや姿勢の悪さなど、さまざまな要因で引き起こされます。これらを放置していると、歯や顎、さらには全身に悪影響を及ぼすことがあるため、早期発見と対策が非常に重要です。マウスピースの使用やストレス管理など、できることから始めて、歯や顎を守りましょう!