インプラントとは?インプラントの構造について
岡山市東区 西大寺駅前の歯科医院 鶴山歯科クリニック西大寺の院長 皆木です。
私は歯科医師としては9年目になります。
歯学部を卒業してから現在に至るまで、保険ベースの治療はもちろん、矯正治療やインプラント治療、審美治療など専門性の高い治療も多く行ってきました。
「インプラントってどんなものなの?」
「インプラントってどれくらいもつの?」
患者様からこういった質問をお聞きすることが多いです!
現在、『インプラント治療』は日本だけでなく世界中で一般的な治療になってきました。
たくさんの世代の方に広く知られるインプラントですが、日頃色々な患者さんとお話をする中で「インプラントという言葉は聞いたことはあるけど、どんなものかは知らない」とおっしゃる方を多くお見受けいたします。
そこで今回は『インプラントとはどんなものなのか』ということを中心にご説明いたします。インプラント治療をご検討中の方、インプラントを使用中の方にも役立つ内容になっているかと思います!
インプラントとは?
インプラント(人工歯根)とは、顎骨(あごの骨)の歯を失った部分に生体材料(体になじみやすい材料)で作られた歯根の一部あるいは全部を埋め込み、それを土台に人工歯を取り付けたものです。
インプラントは基本的に以下の3つの部品で構成されています。
1.フィクスチャー(インプラント体)
人工歯根の役割を持ちます!
フィクスチャーとは、患者様の顎の骨に埋め入れる部分(人工歯根)で、インプラント体とも言います。
昨今のフィクスチャーはネジのような形をしている物が多いです。フィクスチャーは純チタンもしくはその他の金属を混ぜたチタン合金で成り立っています。
インプラント治療では、顎の骨に埋入したインプラント体が人工歯根となって、長期安定性をもちます。
チタンは「オッセオインテグレーション」と言われる生体現象によって、顎の骨と強固に結合する性質を持っています。
顎の骨に埋め込まれたチタンの表面にミクロレベルで骨組織が入り込み、がっちりと強固にインプラント体が顎の骨に結合します。
オッセオインテグレーションは接着剤のような接着ではなく、機械的にチタン金属と顎の骨が結合する現象です。
顎の骨に結合して安定した後は、ちょっとやそっと力をかけたぐらいではフィクスチャーは抜け落ちたりしません。インプラント治療後は硬い物もしっかり噛んで食事を楽しめます。
2.アバットメント
フィクスチャーとと上部構造を連結する役割を持ちます!
アバットメントとは、顎の骨に埋め込まれたフィクスチャーと、人工の被せ物(上部構造)を連結する部分です。アバットメントは上部構造を支える土台となる役割も担っています!
フィクスチャーとアバットメントが一体となった1ピース型のインプラントとフィクスチャーとアバットメントが分かれている2ピース型のインプラントがありますが、当院では後者の2ピース型のインプラントを採用しています!
3.上部構造(人工歯)
食べ物を噛む・見た目を回復する・発音を助ける役割を持ちます!
上部構造とは、アバットメントという土台の上の歯の部分(歯冠)を補う、人工被せ物のことを指します。
食べ物を噛む機能のほかに歯の見た目を回復、発音を助けるなどの役割があります。
上部構造の素材は、最近ではセラミック製の被せ物が一般的です。
以前は上部構造の素材には、レジン(プラスチック)やメタル(金属)、メタルボンド(金属の被せ物にセラミックがコーティングされているもの)などが使用されることが多かったです。
しかし現在は、『ジルコニア(酸化ジルコニウム)』という「白い金属」とも言われる歯科用材料の登場により、何層にも色が分かれており天然の歯と比べても遜色無い見た目の「フルジルコニア」の上部構造や、ジルコニアフレームの外側にポーセレン(陶材)を焼き付けた、「ジルコニアボンド」の上部構造が普及しています。
以前の上部構造と比べると見た目的にも美しく自然で、強度も強い素材ということで長く持つ可能性に期待が寄せられています!
当院では事前にCTという立体的なレントゲン写真をお撮りしてより安全により正確なインプラント治療をご提供するように心がけております。
「歯周病が重症な状態でもインプラントはできるのか」
「顎の骨が薄く、インプラントができないと言われた」
当院は顎の骨のボリュームを増やす骨増生や、治療期間を短縮できる抜歯即時インプラント手術にも対応しております。
インプラントやお口のことでお困りの方は当院までお気軽にご相談ください!相談だけであれば無料です!
カウンセリングのご予約はお電話・WEBにて承っております。